

猫背
猫背は背中が丸くなり胸郭が下がってしまっていて、座った猫のように見えている状態を指します。
本来背骨(脊椎)はS字カーブを描いており、上から頸椎、胸椎、腰椎の順番で構成されています。
猫背はそのうちの胸椎が極端に弯曲している状態です。猫背が進行して高齢になると円背(えんぱい)という深刻な事態を引き起こします。

猫背のしくみ
猫背を作り出す体内のメカニズムとして
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長時間の座位により腰の深層の筋肉(腸腰筋)の短縮
腸腰筋の短縮が前方への力を発生させる
バランスを取ろうと前方への力に対して、逆に後方への力を生み出す(脊柱起立筋が後ろへ引き戻すので腰痛を起こす)
前方への力によって太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなり、骨盤が前傾する
背中が丸まり、首が前方へ突出してくる(猫背・ストレートネック)
原因・発生の多い方
長時間のデスクワークやスマホの長時間使用にて発生が多くなっています。
また、日本人が猫背になりやすい理由として骨格が影響していると言われています。
日本人は骨盤が後ろに倒れやすく、肩が前に出やすい傾向にあります。
また骨盤の前傾(反り腰)やストレートネックが猫背姿勢を助長させてしまっていることがあります。


治療法

体幹の筋力強化や重心が安定する靴のインソールの導入などを行いバランスの良い筋肉づくりに励んでいきます。

当院でのアプローチ

当院では猫背に作り出してしまう筋肉を徹底的にストレッチしていきます。太ももの前や胸の筋肉、首などを緩めていき骨盤や背骨に対するストレスがかからないようにしていきます。 猫背は長年の断続的な負荷によって形成されるものですので、長期的に見て治療していくのがマストです。また猫背姿勢の方はストレートネックを併発している場合が多いので、合わせて治療していくのが良いでしょう。